修行の途中でも、他者をも救う「菩薩」様

仏様には、階級があります。

一番トップにいらっしゃるのが、如来と呼ばれるグループ。

そして、その如来になるために修行をしている「菩薩」(ぼさつ)と呼ばれるグループがあります。

菩薩様は、自らが修行の身でありながら、悟りを求めるだけではなく、他社を救済するために「悟らせる者」にもなる尊い存在です。

今回は、そんな「菩薩」を取り上げてみたいと思います。

「如来」を支える頼もしい存在!

仏様の世界にも階級がある!

菩薩グループの仏様の仕事は、如来様の仕事をサポートすること。
特に、お寺や神社では、次のような菩薩様を見かけることが多いと思います。

地蔵菩薩(じぞうぼさつ) 
「子どもの守り神」として、昔話に出て来ることも。神社やお寺に限らず、道の途中でもよく見かけることのある「お地蔵様」も地蔵菩薩です。

虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持つといわれています。

弥勒菩薩(みろくぼさつ)
56億7千万年後の未来に現われて悟りをひらき、人々を救済するといわれている未来仏。

観音菩薩(かんのんぼさつ)
救いを広める人々を観察して自在に救う観音様。『観音経』として広がり、『般若心経』の冒頭にも登場します。

勢至菩薩(せいしぼさつ)
智恵の光によって人々を照らし、迷いと戦いのある世界での苦しみから救い、その亡者を仏道に引き入れて正しい行いをさせるといわれています。

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
獅子に乗る姿で描かれることが多く、智恵で悟りの世界へと導いてくれる仏様。

普賢菩薩(ふげんぼさつ)
白い象に乗る姿で描かれることが多く、慈悲と理知で人々を救うといわれています。

日光菩薩(にっこうぼさつ)・月光菩薩(がっこうぼさつ)
薬師如来の脇侍として両脇に配し、薬師三尊として構成していることが多い、太陽と月の仏様です。

薬師三尊の他にも、阿弥陀三尊として阿弥陀如来の両脇に観音菩薩と勢至菩薩が、釈迦三尊として釈迦如来の両脇に文殊菩薩と普賢菩薩が配されることも多く、如来様のサポートをしているようなお姿を見ることができます。

王子さまのような「菩薩」ファッションとは?

観音菩薩は、特にファッショナブル!

菩薩は、王子時代の釈迦をモデルにしているといわれています。

そのお姿は煌びやかで、中には「さすが、王子様!」と言いたくなるほどゴージャスなものも。
ここでは、菩薩様の特徴的なファッションについて、見ていきたいと思います。

宝冠(ほうかん)
菩薩様が頭に乗せる冠は、釈迦の王子時代を思わせる造りになっていて、宝石が施されている。

瓔珞(ようらく)
紐で珠玉を連ねた飾り。魔除けの役割も果たすと言われている仏具としても有名。時代によって、様子が違うのも見どころ。

条帛(じょうはく)
上半身にたすきのようにかけている布。

天衣(てんね)
ショールのようにまとう長い布。

裙(くん)
スカートのように、腰に布を巻いている。

また、如来と同じように眉間に白い毛が渦として丸まった「白毫」(びゃくごう)、首に三本のしわ「三道」(さんどう)が見られる菩薩様も。チェックしてみましょう。

菩薩様が持つラッキーアイテム「持仏」

観音菩薩の持仏としても有名な蓮華

菩薩様は、それぞれに意味を持つアイテムを持っています。

仏様が持っているアイテムを「持仏」(じぶつ)といいます。

ここでは、それぞれの持仏について見ていきましょう。

蓮華(れんげ)
泥の中で生まれ、泥に染まることもなく清らかに咲く蓮の花。煩悩に穢されない真理の象徴。蕾・半開き・満開の状態などで描かれる。

水瓶(すいびょう)
願いを叶える水が入っているという瓶。その水をかけると穢れが消えるともいわれている。古代インドでは、財宝が入っている水筒として表現されることも。

宝珠(ほうじゅ)
欲しいと思うものを意のままに出し、苦しみを除くといわれている玉。様々な願いを叶えてくれるという。

輪宝(りんぽう)・法輪(ほうりん)
古代インドでは武器とされていて、煩悩を打ち砕くといわれている。

羂索(けんさく)
五色の糸で作られた縄で、インドでは武器として使われていた投げ縄のこと。

錫杖(しゃくじょう)
杖の一種で、先端には宝珠を象った輪が付いている。その輪に、金属の輪が通してあり、その音で悪を退散させるという。

菩薩様が、どんなアイテムを持っているかを知るだけで、菩薩様からのメッセージを受けとることができます。
自分が出会った菩薩様が、どんなアイテムを持っていたかをチェックするだけで、仏像巡りがもっと楽しくなりますよ!また、自分の開運アクションとして、持仏をモチーフにしたものを取り入れるのも素敵です!

菩薩様のことを、もっと知りたい!

ここまで菩薩様について見てきましたが、如来になるために修行を続けている菩薩様だけあって、如来様との共通点を見ることができるのも興味深いです。菩薩様は、如来様にとても近いお姿で描かれることが多いのかもしれません。

また、ここでも紹介したように、如来様が仕事をしやすいようにサポートする菩薩様は、釈迦三尊、阿弥陀三尊、薬師三尊として配されていることも多く、その意味を知ることも菩薩様とのご縁を結ぶ一歩になると、「あん・はな」は考えています。

今後も、「あん・はな」では、数々の菩薩様をはじめ、たくさんの仏様をご紹介していきたいと思います。

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