一喜一憂しなくていい!「おみくじ」の楽しみ方

神社やお寺で運試し!

お参りをしたら、思わず引きたくなる「おみくじ」。

でも、いい結果が出たら楽しいけど、悪い結果が出たら落ち込んでしまう。

そんな、神社で一喜一憂している方に教えたい、今回はおみくじの楽しみ方をご紹介します。

まずは、「おみくじ」について学ぼう!

「くじ」に尊敬を表す「み」を加えた「みくじ」を、さらに丁寧な言葉にしたものが「おみくじ」です。

おみくじを「占い」として捉えている方も多いと思いますが、おみくじの名前でわかるように、占いよりも「くじ」の要素が強く、まさしく運試しなのかもしれません。

しかし、古代においては、大事な祭政の判断や後継者を決める時に、神様の意志をお伺いするためにくじ引きをしていたとも言われていることからも、おみくじをただの運試しと考えるのは、もったいない気がします。

今、私たちが神社やお寺で引いているおみくじの原型は、元三慈恵大師・良源上人(りょうげんしょうにん)が創ったものだといわれています。良源上人は、平安時代の天台宗の僧であり、天台宗の最高位である第18代天台座主にもなった偉いお方です。
そんな良源上人が、観音菩薩を祈念したことで授かったとされる五言四句の「偈文」(げもん)
この100枚のうちの1枚を引かせることで、進むべき道を訓えたものが、おみくじの原型とされているそうです。

おみくじの番号、記されている五言四句は、この偈文が由来とされている。
そう考えると、ただ「大吉」であるかどうかだけで吉凶を判断するのは、これまたもったいない気がしますね。

ある神職さんに教わった「おみくじ」活用法

おみくじの種類がたくさんあるように、おみくじの楽しみ方も一つではありません!

これからご紹介するのは、「あん・はな」ライターが巫女として働いていた神社で、神職の方からお伺いした「おみくじの楽しみ方」の一例です。

おみくじを引く時に大切なのは、

「今、自分が何について知りたいのか」
「神様に、何をお伺いしたいのか」
ということ。
それを決めて、おみくじを引くといいよと、神職の方に教えてもらいました。

おみくじには、吉凶を占う「大吉」などの表現だけではなく、項目ごとに運勢が記されています。

例えば、

仕事のことを知りたいのであれば「商売」
恋愛のことを知りたいのであれば「交際」「恋愛」
結婚や出産については「縁談」「出産」
成績向上や合格祈願をするなら「学問」
もっと健康でいたいと思うなら「健康・病気」
どこかに出かける予定があるなら「旅行・方位」
自分が一番願っていることがあるなら「願望」
探し物がある人は「失物」
ライバルに勝ちたい人は「争事」
何かの連絡を待っているのであれば「待ち人」

など、神社によって項目の表現は違いますが、これだけ細かく分かれています。

「大吉」「吉」「凶」などは、あくまでもおみくじを引いた瞬間の現状を表すもの

これらの項目を、「結果」としてではなく、「アドバイス」として読み、運気を高めるために行動することで、人は運気を高めることができる。
私は、そう神職さんから教わりました。

引いた「おみくじ」は、どうするの?

最後に、引いたおみくじはどうするのかです。

これも、神社によって考え方があるとは思いますが、きっと答えはないと「あん・はな」は考えています。

ただ、せっかく神様からいただいたお言葉なので、持ち帰って次のおみくじを引くまで保管することが自然だと思います。特に、ここでご紹介したようなおみくじの楽しみ方を実践する場合は、何度も見直せるように、願いが叶うまで持ち歩くのもいいかもしれませんね。

よく、「必要なくなったおみくじは、捨ててはいけない」と、中には神社まで持ってくる人もいるようですが、もう必要なくなったのであれば、感謝の心を忘れずに処分すれば問題ないと思います。

また、おみくじを神社で結んで帰る人がいますが、これも「神様との縁を結ぶ」「願い事を結ぶ」という開運アクションの1つになっています。

境内に、おみくじを結ぶ場所が設置されているようであれば、持ち帰って忘れてしまうよりは、結んで帰るほうがいいかもしれません。

ただし、境内にある木などに結ぶのは、その神社やお寺が推奨していなければ避けましょう。

勝手に、木の枝などにおみくじを結んで帰る人もいるようですが、単純に植物の成長を妨げることになってしまいます。

境内に結ぶ場所がなければ持ち帰る。これが、基本なのだと思います。

おみくじは、「楽しむ心」が開運のコツ!

おみくじは、ちょっとレベルの高い「運試し」だと「あん・はな」は考えています。

今の自分の状況を知るための運試し。
でも、そこからもっと良くしていくために、神様がちょっとしたヒントやアドバイスを授けてくださっている、そんなハッピーツールなのではないでしょうか。

おみくじを引いて、一喜一憂する必要はありません。
そして、各項目に書いてあることをアドバイスとして捉えたとしても、そこに振り回される必要もありません!

おみくじを楽しむくらいの心の余裕が、開運アップの秘訣です。

神社やお寺によって、今はいろいろなおみくじがあります。
「大吉」などの記載がないもの、各項目の詳細がないものもありますので、それぞれの楽しみ方を見つけてみるのも、面白いかもしれません。

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