毎日が豊かになる、御祭神との向き合い方

神社には、「御祭神」(ごさいじん)と呼ばれる神様が祀られています。

御祭神となっている神様は、神社によってそれぞれ違います。
また、一柱(「ひとはしら」と読み、神々を数える単位)のみを祀る神社もあれば、複数の神々が御祭神として祀られている場合もあります。その場合、中心になる神様のことを主神または主祭神(しゅさいじん)といい、他の神を相殿神(あいどのかみ)ともいいます。

このような話をすると、「神様は、神社にいらっしゃるのですか?」という質問を受けることがあります。
神社によって、いろいろな考え方や答え方があると思いますが、今回は『「あん・はな」的 御祭神との向き合い方』について書いていきたいと思います。

御祭神には種類がある!? 神様や歴代天皇、歴史上の人物まで!

実は、全国の神社に祀られている神様の数は、数えきれないくらい多いです。

僭越ではありますが、神社に祀られている神様を種類別に分けてみることにしました。

① 記紀に登場する神様たち
『古事記』や『日本書紀』などの古典に登場する神様たち。
ex. 天照大御神、素戔嗚尊、大国主命、猿田彦大神など

② 歴代天皇
『 古事記』や『日本書紀』 に登場する人もいますが、ここでは初代天皇である神武天皇以降、歴代の天皇として名を残し、神社に祀られている人のたち。
ex. 神武天皇、応神天皇、仁徳天皇など

③ ②の身近にいた人たち
歴代天皇の側に仕え、全国各地の神社で祀られている人たち。
ex. 神功皇后、武内宿禰、藤原鎌足など

④ 歴史人
功績を残した歴史に登場する人たち。
ex. 徳川家康、豊臣秀吉など

⑤ 御霊信仰・御霊御霊
祟りや災いをもたらすと恐れられた霊をなだめ、神様として祀る。
ex. 菅原道真、崇道天皇など

⑥ 戦没者の御霊
戦争で命を落とした人たちを祀る。
ex. 靖国神社、護国神社など

他にも、血縁やその土地固有の祖先を祀っている神社、明治時代以降になると現実にいた人間を御祭神として祀る「崇敬社」の数も増えたといいます。カテゴリーとして分けようとしても、どんどん広がってしまいそうです。山や石など自然のものに神が宿った「御神体」として祀られているケースも考えていくと、まだまだ広がっていきます。

「神社に、本当に神様はいるんですか?」

「 神社に、本当に神様はいるんですか? 」


よく、そんな質問をされます。

「神様はいらっしゃる!」と、堂々とお応えしたいところですが、それは各社でいろいろな考え方があると思いますし、伝え方もそれぞれだと思うので、ここでは明言しません。
神社の方針のみならず、参拝する人たちが持つ「神様に対するイメージ」によっても、「いる」「いない」の答えは変わってくると思うからです。

日本各地にある神社の中には必ずと言っていいほど、「氣」を感じられるスポットが存在します。そんな「パワースポット」から流れている氣を「神様」だと考える人もいます。氣=神様だと言ってしまえば、きっと間違ってはいないし、そのように考えたほうが簡単ではありますが、ここは簡単には終わらせたくはありません。

氣の話は、神社仏閣の信仰というよりは、古来から伝わってきた風水氣学の考え方だと思います。
どんな御祭神を祀っていても、地球から流れてくる「エネルギー」=「氣」は、神社だけでなく数多くのお寺にもパワースポットとして存在している。その氣をどのように使い、どのような性質ものに化学変化させているかが、各社で感じる壮大な個性になっているのではないかと、「あん・はな」は考えています。

しかし、それが全てだと言ってしまえば、御祭神は必要なくなってしまいます。
古から大切に祀られてきた、日本の神様たち。そこには、必ずその意味が存在するはずなのです。

その意味を解明していくのに重要な役割を果たすのが、創建から語り継がれてきた「由緒」「縁起」。
この中に、神社にいらっしゃる神様の本質を見ることができると、「あん・はな」は考えています。

自分の中にいる「神様」に振動を与える御祭神

もし、神様が本当にいるとしたら、神様はどこにいらっしゃるのでしょうか。
神様を探して、御祭神を祀る本殿の前まで行っても、実際に「神様が見える」という人は、正直いないと思います。

しかし、神社には、神様と出会うためのヒントがしっかり用意されていたりします。
そして、それを見つけることが、神社参拝の楽しみの一つでもあったりします。


つまり、「神社に、神様はいる」のです。


それは、事実とはならないかもしれませんが、せっかく神社を参拝するのであれば、そう信じることこそが願いを叶える一歩なのではないでしょうか。

神様と出会うヒントは、いろいろな形で用意されています。
多いのは、やはり祭壇に置かれている「鏡」ではないでしょうか。


鏡には、鏡に自分の姿を映すことで、
自分の中にいる神様と向き合うという考え方があります。

自分の中にいる神様と、神社の中に「存在」として生きている神様と向き合う。

例えば、商売繁盛の神様である事代主命。
もし、事代主命を御祭神として祀る神社を参拝すれば、「ここの神社は、商売繁盛のご利益があるのか」と思い、「私も、商売がうまくいくようにお参りしちゃおう♪」と思うかもしれません。

その時、その人の中に「商売繁盛」の願い事が生まれ、その心の動きが、自分の中にいらっしゃる神様に振動を与えます。自分の中にあった「商売を成功させたい」という思いが、御祭神にお参りしたことでさらに明確になった時、その振動が体や魂に与える影響は大きく、頭がクリアに、どんどん体も動くようになるはずです。

結果、その神社にどんな御祭神が祀られているか、どうしてその場所に祀られるようになったのかがとても重要で、その振動をスムーズに自分の中に取り入れる手助けをしてくれるのが、いわゆる「氣」というものなのかもしれないと、「あん・はな」は考えています。

実際に、神社に足を運ぶことの意味

「あん・はな」が考える、御祭神との向き合い方。
この考え方で最も大事なのは、やはり実際に神社に足を運び、その場所で何を感じ、何に感動し、何が自分の中の神様に振動を与えるのかを知ることだと思います。

「引き寄せ」という言葉もよく使われるようになりましたが、もし近くに奇跡をバンバン起こしている人がいたら、一度観察してみてください。その人は、自分の中にいらっしゃる神様に、振動を与えることが得意なのかもしれません。

さらに、実際に神社をお参りしたときは、その環境を整えてくれている神社の方への感謝の心も生まれます。
その感謝の気持ちを忘れずに参拝させていただくことで、御祭神でもある神様が、また違う場所に祀られている神様とのご縁をきっと繋いでくれるでしょう。

最後は、まさかの「神様は紹介制」みたいなオチになりましたが…。
結果として、「神社に、神様は本当にいる」ということで、よろしいでしょうかね?(笑)

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