【あん・はな神様図鑑】月の神様・月読命

知っているようで知らない神様のはなし。

「あん・はな」でも、
「神様の名前は知っているけど、詳しくは知らない」
「そもそも名前が覚えられない」
という声をよく聞きます。

今回、【あん・はな神様図鑑】で取り上げるのは、
太陽の神様であり最高神とされる天照大御神の弟神・月読命。

人気のある姉弟たちに囲まれながらも、その魅力に惹かれる人多数!
月読命は、どんな神様なのでしょうか?

「しっかり者の姉」「乱暴者の弟」と一緒に生まれた男神

月読命(つきよみのみこと、つくよみのみこと)は、『古事記』『日本書記』に出て来る神様です。
『古事記』では月読命、『日本書記』では月読尊・月夜見尊と記されます。
ここでは、「月読命」と記します。

記紀で月読命が出てくることで有名な話は、父神である伊邪那岐の禊のシーンです。
妻神である伊邪那美を追いかけて黄泉の国に行った伊邪那岐は、
変わり果てた妻の姿に驚き、黄泉の国から逃げ帰ってきます。
そして、すっかり穢れた体を川で洗い流し、禊を行うのですが、その時にたくさんの神が誕生します。

その時、伊邪那岐が顔を洗った際に生まれた神様が、天照大御神・須佐之男命と、月読命です。

左目を洗ったら、天照大御神が。

右目を洗ったら、月読命が。

鼻を洗ったら、須佐之男命が生まれます。

これは、三貴子 (みはしらのうずのみこ)が生まれる、とても有名なエピソードですが、実はこの後も天照大御神や須佐之男命は記紀に何度も登場しますが、特に『古事記』になると、月読命はなかなか出てきません。

太陽と月は表裏一体! 神話に姿を見せない月読命の役割

太陽の神様である天照大御神と一緒に生まれてきた、月の神様・月読命。

最高神・天照大御神が活躍する『古事記』には、実は月読命がほとんど出てきません。

しかし、『日本書記』には、このようなエピソードが描かれています。

高天原を治めることになった天照大御神と一緒に、高天原へ行った月読命。
そこで、月読命は食事を出されます。

食事を用意したのは、食物神である 大気津比売神(オオゲツヒメ)
しかし、この食事の用意の仕方に問題がありました。

なんと、大気津比売神は自分の嘔吐物を料理として提供していたのです。

それに腹を立てた月読命は、大気津比売神を殺してしまいます。
そのことを聞いた天照大御神は激怒!
これを機に、天照大御神と月読命は決裂し、そこから昼と夜ができたというお話です。

もう誰が悪いのかもわからない、無常さすら感じるエピソード。
その無常さすら情緒にも感じる夜の時間は、月読命の儚さにも感じます。

月読命は、不老不死や若返りを司る神様としても信仰されてきました。

さらに、「ツキ」という言葉を名前に持つことから、開運招福のご利益があるともいわれてきました。

また、月読命は男神でありながら、男性性と女性性のエネルギーを両方とも持っている神様だというひともいます。

圧倒的なエネルギーを放つ太陽と、そのバランスを調整する月の存在。
どちらもあるからこそ、この世が成り立っているのかもしれないと感じます。

バランスが必要とされるこれからの時代、月読命は、まさに注目されるべき神様なのかもしれません。

月読命は、月の神様としてだけではなく、月の満ち欠けに関係するもの、
例えば「農耕」「漁業」「海」などを司る神様として、さらに「占い」の神様としての一面もあるそうです。

知れば知るほどミステリアス!まさに、神秘的な魅力に包まれた神様なのです。

ご縁をいただきに、月読命に会いに行こう!

調べれば調べるほど、神秘的な存在に思えてくる月読命。

記紀への登場は少ない神様ですが、もちろん月読命をお祀りしている神社はあります!

有名なのは、三重県にある伊勢神宮の別宮にあたる月読神社。
その他にも、全国各地で月読命を祀っている月読神社、お社はありますので、探してみてくださいね。

その際に、どの神様と一緒に祀られているのか、どのような形式で祀られているのかを調べてみるのも楽しみ方の一つ。

これからの時代を生きていくうえで、さらに重要になっていく「バランス」。
その大切さを教えてくれる神様とのご縁を繋ぎにいきましょう!

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