ご真言を学ぼう②菩薩様に感謝を込めて
- 2022/11/7
- あんはな文庫
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仏様の真実の言葉であるといわれている「真言」。
真言は、密教で使われてきた言葉であり、呪術的な側面を持ち、唱えることでご功徳・ご利益があるとされています。
そして、仏様にそれぞれの真言があり、そのご真言を唱えることで、ご功徳・ご利益をいただけるともいわれています。
お寺にお参りして、「仏様に出会えた時は、ご真言を唱えてみたい!」と思う人!
そんな方にピッタリのコーナー、「ご真言を学ぼう」。
今回は菩薩様のご真言を学んでいきたいと思います。
生まれ変わって人々を救う「弥勒菩薩」のご真言
最初にご紹介するのは、菩薩様の中でもその美しさで人気の「弥勒菩薩」です。
弥勒菩薩様のご真言は、
おん まいたれいや そわか
です。
弥勒菩薩様は、お釈迦様の死後56億7千万年後に人間界に生まれ変わり、人々を救済する未来仏とされています。
「おん」は、帰依を意味する言葉です。
「まいたれいや」は、弥勒菩薩の梵名「マイトレーヤ」を表しています。
「そわか」は、願望成就の意味。ご真言としては、とてもシンプルですね。
弥勒菩薩様のご真言は、衆生救済・極楽往生を表すと言葉です。
このご真言は、減罪のご利益があるとされ、お釈迦様が救えなかった全ての人を救ってくれるとも言われています。
また、弥勒菩薩を信仰すれば、死後に苦しみのない兜率天(とそつてん)となって人間界に生まれ変わるとも。もし、罪悪感、罪の意識を感じた時は、弥勒菩薩様に感謝してご真言を唱えてみるのもいいかもしれません。
幸福の増益を願う人を救う「普賢菩薩」のご真言
次にご紹介するのは、「普賢菩薩」です。
普賢菩薩様のご真言は、
おん さんまや さとばん
です。
「おん」は、帰依を意味する言葉です。
「さんまや」は、一体三昧を意味する言葉です。
「さと」は、仏様の教えを守りながら世の中のために働く人のこと、
「ばん」は、仏様と私たちが一つになるという大日如来様の徳を表す言葉です。
普賢菩薩様は、お釈迦様の脇侍としても知られています。
また、女性も成仏することを説いた「法華経」にも登場する菩薩様です。
昔は、女性は男性に生まれ変わらなければ成仏できないという考え方があり、女性の味方になってくれる菩薩様として信仰を集めていたのです。
女性や修行者を守護してくれる言葉であり、
息災延命、幸福増益のご利益があるとされています。
どんなふうに生まれようとも、幸せになる権利はある!
普賢菩薩のご真言は、そんなことを教えてくれているような気がします。
人々に優しく寄り添う「地蔵菩薩」のご真言
最後にご紹介するのは、「地蔵菩薩」。
地蔵菩薩は、私たちにとって、とても身近なお地蔵様です。
地蔵菩薩様のご真言は、
おん かかか びさんまえい そわか
です。
「おん」は、帰依を意味する言葉です。
「かかか」は、お地蔵様の笑い声を表すのだそうです。
「びさんまえい」は、稀有な、珍しいという意味です。
「そわか」は、成就を願う言葉です。
お地蔵様は、他の菩薩様と比べて、少し親しみやすい印象があります。
ご真言からもわかるように、人に寄り添ってくれている優しい菩薩様ですね。
それもそのはず。
地蔵菩薩様は、お釈迦様の死後、弥勒菩薩様が生まれ変わってくるまでに、人々を救済してくれる仏様です。
お地蔵様は、子どもを守る仏様なので、このご真言には安産・子授け・子供守護・先祖供養などのご利益もあるとされています。
人を救うために奮闘する菩薩様に感謝しよう!
今回は、菩薩様のご真言についてまとめてみました。
今回ご紹介した菩薩様はもちろん、他の菩薩様も含めて凄いと思うのは、自分達も修行の身でありながら人々を救うために手を差し伸べてくれるのです。
菩薩様のご真言を唱える時は、まずは菩薩様の存在に感謝し、手を合わせるところから始めてみてはと、「あん・はな」では考えています。
感謝をすることで、祈る人の仏様を信じる気持ちも増していきます。
信じる心が、ご真言の力をさらに強くしてくれるかもしれませんね。
ご真言について、まだまだ勉強していきたいと思います。