初詣で目撃!「おまいりすと」が気になる参拝者をチェック

  • 2023/1/5
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あけましておめでとうございます!

2023年がいよいよスタートしました。
皆さんは、初詣に行きましたか?

新型コロナウイルスの感染拡大防止対策もかねて、数年前から初詣の参拝者が減少傾向にあり、今年も分散参拝を推奨する神社・お寺が多い中で、昨年に比べて参拝者が増えたという場所も多かったのではないでしょうか。

2023年の初詣、「あん・はな」では、分散参拝を推奨していました。
そのため、12/31に御礼参りをさせていただき、1/1の参拝を避け、1/2から初詣をスタート。
まずは、近所の氏神様にご挨拶をして、そこからご縁のある神社・お寺へのお参りを続けています。
元旦は、お参りを避けて、車の状態や人の流れがどのような状況か様子だけ見ようと近くまで行きましたが、想像以上の混雑だったと感じました。

分散参拝を推奨しながらも、「やっぱり日本人は『元旦に初詣したい!』と思っている人が多い、とても信仰深い国なんだなぁ」と、少し感激してしました。

さて、そんな中で初詣をスタートしましたが、各所で見かけた初詣の風景。
人間ウォッチングが趣味の「あん・はな」としては見逃せない、気になる展開も多々ありました。

気になる参拝者を「おまいりすと」として観察し続ける「あん・はな」がお届けする、初詣で実際に目撃した「おまいりすと」の実態とは?

お賽銭は、どこから投げる?????

最初の参拝者は、賽銭箱の前にて目撃。
それは、男女2名でのお参りでした。
はじめに男性がお賽銭を賽銭箱に向けてポーンッと投げ、その後に鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼で参拝を終了しました。その後、女性も同じようにお参りをしようとしていたのですが、お賽銭を投げることに躊躇していたようでした。

…どうしたのかな?

参拝の作法は、神社やお寺によって様々ですが、一礼をしてお賽銭を賽銭箱に入れさせていただき、鈴を鳴らして心身を清め、二礼二拍手一礼が基本のスタイルかと思います。
お賽銭は、投げて入れるところもありますが、「安全のために投げずに入れる」「神様にお金を投げつけないで」と推奨しているところもあります。
「お金を投げ入れる音で、神様や仏様に自分が来たことを知らせる」という人もいますが、神様に気づいてもらうために鈴を鳴らすのでもいいですし、お寺であれば仏様に気づいてもらうための方法として、蝋燭やお線香に火をつけるのも一つです。

先程の男女の話に戻ります。
女性は、お賽銭を何度も投げようとするのですが、その度に躊躇してやめようとしています。
きっと、お賽銭を投げることに抵抗があるのだろうと思っていたのですが、その次の瞬間でした。

「え?これ、入らなかったらどうするの?」
賽銭箱から離れた場所に立ち、そこから投げてお賽銭を入れると思っているようで、一緒にいた男性に質問をしています。
「入らなかったら、入らないで仕方がないよ」と、男性。

…お参りしているの一人だけなので、賽銭箱の近くまで行って、確実に賽銭箱にお金を入れてください。そう声をかけようとしましたが、やめました。
輪投げじゃないんだから、遠くから投げて、入らなかったらそれでいいってことはないです。
お社の前にここから入ってはいけないという線が引いているわけではなく、小さな摂社での出来事だったので、もちろん輪投げのようなルールもありません。

「あ、知らないんだ…」と、素直に思いました。
お賽銭は、社殿から離れた場所から、投げて入れないといけないと思っていたんですね。
彼女が、来年には誰かに教わっていることを願って、そのためにも普段から神社やお寺にお参りに行ってほしいなと思いました。

初詣は、教育のチャンスでもある!

初詣は、いつも以上に家族で参拝することが多いように思います。
初詣の時こそ、一緒にお参りする子ども達に、日本の信仰・伝統・文化の魅力を伝えるチャンスでもあります。できれば、大人が正しい情報と、礼節・品格を持ってお参りをすることで、その姿を見た子ども達が自然に興味を持てるようになったらいいですね!

親が手を合わせる姿を見て、自然に手を合わせて祈る子どもたち。
その姿に、ちょっと感動していた時でした。近くで、ちょっとした騒ぎが起こります。
どうも、違う家族の子ども達が騒いでいるよう。
「こんな時こそ、親に注意してほしいなぁ」と思った時でした。

よく見れば、騒いでいるのは子どもと、その子のお父さん…。

初詣に向けて、綺麗に整備された境内に砂埃が舞っています。
そして、参拝している人からわずか2メートルくらい離れた距離で繰り広げられる、熱い戦い…。
そう、境内でプロレスごっこが始まったのです。

「ギャーッ!」と、何度も聞こえる騒ぎ声。
取っ組み合って暴れる親子の足跡で、境内はすっかり荒れてしまっております。

境内、特に各社殿の前は、神様の通り道にもなる聖域です。
確かに、神社やお寺の境内で、子どもたちが遊べる環境は素敵です。
しかし、境内の中でも良い場所と悪い場所があり、その時の周囲の状況もあると思うのです…
聖域は心を落ち着かせ、静かにお参りする場所であること、子ども達に教えるチャンスなのに…
それを見て、大笑いしているお母さん。

とても、楽しそうな家族の光景だったのです。
きっと、家族で初詣して、楽しいんだと思います。その楽しい気持ちが伝わってくるくらい、はしゃいでいて、きっとこれを公園で見かけたら、とても微笑ましい光景なんです。

しかし、できれば大人が場所と状況を見て、そこがどんな場所で、今境内にいる人たちがここで何をしているのかを、しっかりと子ども達に教えてほしいなと思いました。
特に、今は新型コロナウイルスの感染防止対策などもあり、神社やお寺も、いつも以上に気を使って対応してくれています。できれば神様・仏様の姿は見えなくても、この子たちには周囲で迷惑そうな表情をしている人たちには気づける大人になってほしいと、願わずにはいられませんでした。

神様は、お賽銭の金額を見ているのか?

最後にご紹介するのは、ここまでご紹介したお賽銭と家族連れのどちらにも関わる参拝者です。

たくさんの人が、社殿の前にある賽銭箱にお賽銭を入れて参拝します。
賽銭箱にお賽銭を入れ、二礼二拍手一礼をした後に、隣にいた親子の会話が耳に入ってきました。

その親子は、小さな女の子とお父さんでした。
娘「お父さん、お賽銭はいくらいれたらいいの?」
父「たくさんお金を入れないとダメだけど、たくさんは入れられないから」

そう言って、小銭を渡しています。

娘「たくさん入れたほうがいいの?」
「うん、神様はたくさんお金を入れる人しか相手にしてくれないんだよ」
と、小銭を渡すお父さん。

…絶句。

しかも、たくさんお金を入れるならまだしも、だから少ししか入れないなんて…。

いろいろな考え方があるのは、悪くないと思うのです。
でも、お賽銭のことを、そんなふうに子どもに教えるなんて!
一瞬、怒りを感じましたが、すぐにこう思いました。
「過去に何かあったのだろうか…」
信じる力は、希望になります。子ども達に希望を与えるのは、大人の仕事。
それでも、子どもに対して、このように教えたくなる何かがあったのかもしれません。

お賽銭は、志。もちろん、無理はしてほしくありません。
ただ、無理をして入れる必要がありませんが、自分の幸運への誓いも込めて、今自分が簡単に出せる額ではなく、少し気持ちを乗せる程度の額をお賽銭として入れてみてはどうでしょうか。
例えば、5円を入れるなら10円、10円を入れるなら50円、50円を入れるなら100円、100円を入れるなら500円、小銭よりもお札を…と、少しずつパワーアップさせていく、そんなお賽銭の入れ方を「あん・はな」では推奨しています。

お賽銭の金額は、少し楽しむくらいの気持ちで考えてみてください。
「●●円を入れないと、神様は相手にしてくれない」など考えず、子どもたちが持つ「信じる気持ち」を決して奪わないでほしいと思った、初詣での光景でした。

もし、本当に神様が見ているとすれば…

ここまで初詣で見かけた参拝者の様子をお伝えしてきました。
これらは、実際に初詣で「あん・はな」ライターが見た光景です。
初詣は、普段は神社やお寺にお参りをしないという人もたくさんお参りに来ています。
そのため、いつも以上にいろいろな人が集まる場所にもなります。

そんな中で、できればあまり厳しく言いたくない参拝のマナー。
それでも、周囲の迷惑になったり、子ども達に間違ったことを教えるようなことは避けたいですよね。

「知らなかった」で済まされないことも多い参拝マナー。
初詣は、普段お参りをしない人たちが、神社やお寺でのマナーを学べる絶好の機会でもあります。

「知らないから仕方がない」ではなく、一人ひとりが正しくお参りすることで、
周囲の人たちから「あ、格好いいな!」「真似したいな!」と思ってもらえるのが理想なのかもしれません。

「あん・はな」では、参拝を楽しみながら開運も引き寄せる「参拝上級者」を推奨していますが、次は境内で見かけた素敵な参拝者をご紹介できるよう、2023年も「おまいりすと」として取材を続けたいと思います!

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