【奈良県奈良市】東大寺

華厳宗大本山 東大寺
(けごんしゅうだいほんざん とうだいじ)

東大寺の創建は、8世紀の奈良時代。
奈良時代創建の代表的な寺院として、今も圧倒的な人気を誇っています。

第45代天皇・聖武天皇の発願により創建された東大寺大仏殿のご本尊は、「奈良の大仏さま」としても知られる『華厳経』の教主・盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像です。

天平15年(743年)10月15日に「盧舎那大仏造立の詔」を発せられた聖武天皇は、人々が思いやりの心でつながること、次世代を生きる子ども達の命が輝かしいものになること、動物や植物も共に栄えることができる社会を願っていました。そのため、ただ政府の事業としてではなく、国民に対して「一枝の草、ひとつかみの土」の助援を呼びかけられたといいます。このように、国民に仏法と縁を結ぶことを求め、大衆の協力を集めることで造立を果たそうとした精神は、各時代で行われた再興や修理をするにあたり、現代に至るまでしっかり受け継がれてきたのです。

『華厳経』では、「世界に存在するあらゆるものは、それぞれの密接な相関関係の上に成り立ち、秩序ある世界を形成している」と説かれています。
東大寺は、華厳経の教えを実現させていきたいという聖武天皇の思いが込められた寺院であり、現在もその教えを伝え続けています。 

東大寺は、創建当時から国家の安寧と国民の幸福を祈る道場として、さらに仏教の教理を研究する場として学僧を養成する役割も担っていました。そのため、華厳宗だけではなく、奈良時代の六宗とされる「三論」「倶舎」「成実」「法相」「律」に加え、平安時代の「天台」「真言」も加えた八宗の研究所(宗所)が設けられた学問寺となり、ここから多くの学僧が輩出されてきたという、とても尊い場所でもあります。

長い歴史を語り継いできた中で、治承4年(1180年)には、平重衡の軍勢によって大仏殿をはじめ伽藍の大半を失うことになりましたが、その後、重源上人によって再興されました。しかし、永禄10年(1567年)には、三好・松永の乱によって、わずかな建物のみを残し、再び焼失してしまいます。現存する伽羅の多くは、江戸時代に公慶上人らによって再興されたものですが、各時代を代表する多くの文化財が残る場所として、その歴史を伝え続けています。

宗派華厳宗
ご本尊大仏殿 盧舎那仏坐像
各お堂の
ご本尊
法華堂(三月堂) 不空羂索観音立像
千手堂 千手観音立像
二月堂 十一面観音立像
戒壇堂 釈迦如来像・多宝如来像
俊乗堂 重源上人坐像
開山堂 良弁僧正坐像
四月堂(三味堂) 十一面観音立像
念仏堂 地蔵菩薩坐像
不動堂 不動明王立像
指図堂 法然上人絵図
行基堂 行基菩薩坐像
所在地奈良市雑司町406-1
電話0742-22-5511
FAX0744-22-0808
HPhttp://www.todaiji.or.jp/
拝観可能日随時

※戒壇堂は、保存修理及び耐震化工事のため、
 令和2年7月より約3年間の拝観停止中。
※千手堂は、令和2年7月より約3年間特別公開中。
 (ただし、毎年2/15~3/5は拝観停止)
※俊乗堂は、7/5の俊乗忌と、12/16の良弁忌のみ参拝可能(有料)。
※勧進所は、10/5の特別開帳のみ参拝可能。
※開山堂は、12/16の良弁忌のみ参拝可能(有料・時間制限あり)。
※四月堂(三味堂) ・念仏堂・不動堂・指図堂は、参拝可能。
拝観時間大仏殿 4~10月7:30~17:30、11~3月8:00~17:00
法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂 8:30~16:00
東大寺ミュージアム  4~10月9:30~17:30、11~3月9:30~17:00
          (入館は、閉館の30分前まで)
拝観料入堂料 大人(大学生以上)600円、高校生600円、中学生600円、小学生300円
※大仏殿・法華堂・戒壇堂、千手堂、東大寺ミュージアム、
 それぞれで入堂料が必要。

★大仏殿・東大寺ミュージアムセット券
大人(中学生以上)1,000円、小学生400円
寺務所有( 4~10月8:30~17:30、11~3月8:30~17:00)
※ご朱印は各お堂にて、お守りは大仏殿霊名所、二月堂、四月堂にて授与。
ペット同伴有料施設は、大仏殿のみ可。
※ただし、床を歩かせないよう抱えるか、キャリーに入れるなどの対応必須。
行事1/1 除夜の鐘  
1/1 初詣
1/7 修正会
2/3 節分行事
3/1~15 修二会
4/8 仏生会
5/2 聖武天皇祭
5/3 山陵祭
5/3 献茶式
7/28 解除会
8/7 大仏さまお身拭い
8/9 功徳日
8/15 大仏殿万灯供養会
10/15 大仏さま秋の祭り
12/14 仏名会
特別開帳10/5 僧形八幡神坐像 勧進所八幡殿
10/5 五劫思惟阿弥陀如来坐像 勧進所阿弥陀堂
10/5 公慶上人坐像  公慶堂
12/16 良弁僧正坐像 開山堂
12/16 執金剛神立像 法華堂
7/5・12/16 重源上人坐像、阿弥陀如来立像、愛染明王坐像  俊乗堂

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